早稲田大学スキー部: 2008年7月アーカイブ

選手として、人として

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早稲田大学スキー部は、7月22日をもって前期解散しました。

 

例年よりも1週間〜10日ほど遅い解散となりましたが、これは、部の空気が中途半端なまま解散したくなかった

ため、部員(特に上級生)にしっかり締めさせるよう仕向けた結果です。

 

毎年、新入生が入学し、学年が1つずつ上がってくると、合宿所内でいろいろなことが起こります。

それは、練習のことだったり、競技者としての姿勢であったり、日常生活のことであったりと、多岐にわたりますが、

基本的には部員間で1つ1つ解決させています。とはいえ、部員間でなかなか解決できないこともままありますので、

そんな時、部員が私のところに相談に来ます。

話を聞くと、どうでもいいようなこともあったり、極めて本質的な内容もあったりします。私は部員の話を最後まで聞き

ますが、こちらから必ず聞くことがあります。

  「こうなった一番の要因は何だと思うか?」

  「(下級生が関係する場合)彼らは何を主張しているのか?」

  「なぜそうなったと思うか?」

  「それで、お前はどうしようと思っているのか?」 など。。。

真因を探るために、部員と話を掘り下げ会話し、部員に意見を持たせる。 そうすると、2〜3時間はすぐに経過してしま

いますが、事の大小が問題ではなく、「正しい判断を導き出すこと」・「同じことを2回起こさないため」にじっくり話し合い

します。 すごく時間がかかりますが。。。

 

私は、同じ早稲田大学の野球部やラグビー蹴球部などの監督さんと比べたら、オーラどころか何もなく、本当に大した監督

ではありません。 だからこそ、監督として3つの柱をブレないように持っていたいと思っています。

  1)早稲田に気持ちのある有望選手を導く(強いだけではNG)

  2)部員を成長させる(競技面+人間性) = チーム力を醸成させる

  3)そのために部員に向き合う = 日常から報告&会話を大事にする

 

昨今、スポーツ界でいろいろな問題が表面化しています。

早稲田の選手には、練習でも日常でもしっかり自覚を持たせるよう口うるさくあれこれと多様な手法を使って伝えて

います。 幸いにも、他人に迷惑をかけるような事はありませんが、部員を信頼することが大前提だと思います。

ただ、部員が自覚を持っていれば全てがOKかというとそうではありません。 実家での教育や我々指導者の教育

なども当然問われるので、我々は部員に対していつでも責任があります。

それは、頭ごなしにガツンとやることではなく、目線を合わせ会話し、時にはこちらからも語りかけ、事の本質をお互い

にわかり合うことがまず大事だと考えます。

企業でも同じで、組織の中で、上司は指示だけでなく部下の意見を聞く耳を持ち、部下は臆することなく上司に意見具申

し、お互いに意見をぶつけあいながら会話し、双方で期待感を持って仕事をすすめることでモチベーションがアップする。

いわゆる風通しの良い組織ほど効率的で良い循環をしています。

 

1・2年生はまだわからないこともあると思いますが、3・4年生には今後社会に出ることを考えたら、こういったことを

理解してほしいと思います。

早稲田の部員には、選手としてプロ意識を持って練習し、学生としてしっかり勉強し、人として常識を持ち人の痛みが

わかる人間になってほしい。 難しく大変ですが、日々問題意識を持って取組めば成就できるはずだと思います。

それが早稲田である所以かもしれません。

これから大学も夏季休業期間に入るため、各自が今こそ自らを見つめなおして、その上で合宿に臨んでほしい。

 

  

   

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