早稲田大学スキー部: 2008年4月アーカイブ
「卒業」と「入学」が重なる4月。 卒業生が合宿所を出て行く時、彼らが躍動した4年間が走馬灯のように思い出され、
正直言って切ない気持ちになる。 新入生を迎えねばならないためいつまでも「昨年度」を引きずってはいけないと気を
引き締め直すこの時期。 毎年必ず繰り返すことである。
今は、新入生を迎え、練習を開始している。
2年生も後輩ができ、すこぶる元気だ。1年生も物怖じせず、勢いを感じる。大人として、そして競技者としても、そのまま
伸び伸び育ってほしい。
「今年はどのようなチームになるのだろうか?」いや「しなければならないのか?」 主将を中心に4年生と会話するたびに
自問自答している。主将や各部門チーフのキャプテンシーが問われるが、彼らのカラーが出てくるのは例年3ヶ月を経過
してからであると思っている。 総勢34名のチームをどのようにリードしていくのか、彼らに期待したい。
そして、コーチ陣のサポートも強い見方であり、彼らに頼りながら、私も大いに悩みつつ前進していきたい。
私は、毎年春季のスタートに4つのことを繰り返し言い続けている。
先日開催した全部員ミーティングでも同じことを訴えた。ミーティングで訴求する本質は毎年変わらない。
まず1つめは、勝つことである。 勝つことによって得られる何かがあり、我々は勝つことで報われる集団だからである。
亡くなられた元ラグビー蹴球部監督の宿沢さんは、勝つことのみが善であると言った。それもわかる。
「個人の勝利の積み重ね=チームの勝利」であることを1年生には理解してほしい。
2つめは、スキーは個人競技であるが、大学スキー部の監督として、部員に『競争力のあるチーム』を意識させたい。
チーム内で競争原理を作用させて日々のトレーニングを行い、その中から個々の競技力を導く。負けたくない者は陰で
さらに努力する。早稲田は昔からそのような練習形態をとってきた。
個人に勢いがあれば、チームにも勢いが派生し、また、その逆もしかりだと思う。
かつて、競泳の北島康介選手が「個人で頑張れたのはチームに勢いがあったから」と言っていたのと同じである。
「勢いは勢いを呼び、勝ちは勝ちを呼ぶ」・「兵は勢いなり」・・・まさに2500年前の兵法の説くところである。
3つめは、「練習の質」は「練習の量」によってのみ求められるということ。
いろいろな選手が質の高い練習と口にするが、それはトップクラスの選手が言えば良いことであり、早稲田の選手には
当てはまらない。 練習量をこなす中から「質」が導き出されることを知り、たゆまず努力し続けるチームでありたい。
4つめは、世界を目指す選手には大いにバックアップしてあげたい。そのためには国内で必ず勝ってほしい。
早稲田大学の選手である以上、まずは大学日本一、全日本選手権表彰台といったステップを一段ずつ登り、誰からも
認められた上で、世界に羽ばたいてほしいと思う。
インカレで勝てずに世界はあり得ない。
とにかく、勝ちたい。 選手を勝たせたい。