2012年1月アーカイブ
2012年を迎えました。遅くなりましたが、新年のご挨拶を申しあげます。
年明け早々から、アルペン学チャン(FIS)、クロスカントリーFISレース、ジャンプ雪印杯などの大会が行なわれました。
出場した選手、ご苦労様でした。
早稲田の選手はどうだったかというと、大会を観たり、リザルトを見て、「3極化」という印象を持ちました。
1)期待通りのパフォーマンスを出せた選手、順当に仕上がってきている選手
2)期待されるパフォーマンスを十分出し切れていない選手、それでもそこそこ仕上がってきている選手
3)自分のパフォーマンスを出せていない選手、結果を求めるには厳しい選手
その差はどこにあるのでしょうか?
もちろん、個人競技なので個人ごとに目標が異なるため一概に比較できませんが、共通に語れるファクターがあります。
1つには、「競技力の品質」が違うこと。もう1つは、「意識の品質」が違うこと。
ビジネスの世界、とりわけ、一部上場企業では、数年前までは、売上げ至上主義的な背景があり、極端な言い方を
すれば稼げばよいという風土が芽生え、企業内では稼ぎ方を重点に教育してきました。周囲もそれを当たり前のように
評価してきました。
結果として、内向きの業務に傾注、市場の競争原理から乖離、マーケット(顧客)離れが顕在化し、利益率(企業体力
)低下を生み出しました。これにより、マーケット(顧客)からの不満 と 競争力低下を誘発しました。
昨今、マーケットは敏感に株価に反映することもあり、それらの反省により企業の本来業務・使命に立ち返り、ビジネス
社会全般で「業務品質の向上」を経営方針の中軸に掲げて動き出してきました。各社とも自社の殻を割ることを目指し、
その1つとして、社員教育を充実させ、あらためて、マネジメント・人材育成に注力する企業が増加してきています。
「マネジメント力の向上=人材を育成すること=業務品質を高めること=顧客満足度を高める=真の市場競争力を得る」
という構図です。
話を元に戻します。
当たり前のことですが、 「競技力の品質を高める=練習・意識の最適化=高い競技力を体得する=強い」です。
選手は強くなるために練習をしますが、日常からどの程度高い意識を持って練習しているか否かで体得するレベルが
変わってしまうことを知る必要があります。
その意味では、選手の「競技力向上」は、ビジネスの「業務品質向上」に通ずるものがあると思います。
オフシーズン(練習期)においては、
まず、「練習量が確保されないと練習の質は高まらない」ということを気づかないといけません。
次に、「何のためにその練習をするのか」を頭を使って考えながら実践することです。具体的には、練習の意味を考え
ながら動き、その練習の到達目標を明確にしないといけません。
さらに、自分の枠組みの中でのみ練習せず、チーム内で切磋琢磨しながら練習することも伸びる要因の1つです。
結果として、スキーを通じて醸成された意識の高さは、日常生活にも反映され、大学生としてチームとしての意識改革
にもつながるものです。
早稲田の選手はこれらを理解してやってきたはずです。
オンシーズン(試合期)においては、
世界を知り、コンペチターを知り、自分のポジションを把握したはずです。
その上で、オフシーズンの練習を基盤として、雪上での滑走技術を向上させること、試合間での練習による修正を行なう
ことが主になるでしょう。
試合期の練習内容と意識レベルも重要で、
・アルペンでいえば、ポール間のインターバルでいかにスキーを滑らせるか
・クロスカントリーでいえば、アップダウンのあるコースでペース配分を考えながらいかにスキーを効率よく滑らせるか
といったことがひとつの事例になろうかと思います。
大学の試験等で少し大会から離れる今この時期が、技術修正をして、自分の競技力を高めるチャンスです。
言うまでもありませんが、最後は、根性と執念。
選手は誰しもオフシーズンにやってきたことに自信を持ってほしいです。方向性は誤っていません。
上述のように、今シーズンの最終到達目標を再確認する中で、気持ちを強く持って、貪欲に競技力を高める努力を
することが選手諸君に求められていることです。
2月は、インカレ、全日本選手権など主要大会が目白押しです。そこに向けて、いかに練習を積むかが今シーズンの
ターニングポイントになるはずです。今まさに、勝つための競争力をつける最大チャンスととらえて行動してほしい。
自分で限界をつくらず、自分の殻を破るために、結果を気にせずチャレンジしてもらいたい。
強い者が勝つのではなく、勝った者が強い。結果は後からついてくる。
早稲田のすべての選手に期待しています。