インカレ 総括

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勝利と執念と無念さと・・・

 

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今年のインカレは、真に男女総合優勝を狙いに行きました。 

男子はネガティブ要因を払拭して選手がパフォーマンスを出し切り

2連覇を成し遂げました。

一方、女子はピーキングしてきた選手とピーキングできなかった選手

の二極化が解消できず、つかみかけた優勝を手放してしまい無念さが

大きく残りました。

 

 

勝負の世界なので、結果として、「勝った者が強く、負けた者が弱かった」となりますが、今の4年生が在籍中に男女

アベック優勝したかったです。悔しいのひと言しかありません。

とはいえ、主役は選手。 プラス要因・マイナス要因を分析して、この後の試合に反映していきたいと思います。

 

 

kenji.JPG◆応援に感謝

応援いただいたOBの皆様、早大関係の皆様、ご父兄の皆様、

関係各位にこの場を借りて御礼を申しあげます。

とりわけ、現地で寒い中、選手を応援していただいた皆様には御礼の

言葉も見当たらないほどありがたく、選手にはとても心強かったです。

 ← (写真) 会場に激励に来てくれたOBの荻原健司参議院議員

         (向かって左から2人目)

 

 

 地元OBの山田光美さんには、テント・発電機・ストーブなどクロスカントリー会場に設置する備品を準備いただき、

大変助かりました。選手・スタッフともに感謝しています。

また、昨年度の卒業生(藤田くん・角田さん・宮本くん)や一戸くん・土屋くん・水口くん・成瀬くんらも駆けつけてくれたり、

電話をくれたりと、若手OBが選手を激励してくれました。

加えて、ご父兄の方々も例年の大会よりも多くの方にお越しいただき、渡部暁斗くんのお母様にはすべての競技会場

で熱い声援をいただきました。 ありがとうございました。

 

 

kikuchi.JPGコーチ陣・トレーナー・マッサー等のスタッフも万全にして選手の

サポートにあたってくれました。 選手も安心感を得、コンディショ

ニングができたと思います。

 

← (写真) トレーナーとして帯同してくれたスポ科菊地先生(左)

       ※スポ科大学院村田さんも初日から帯同してくれました

 

 

 

今回、コーチングスタッフは、岡田利修コーチ(AP)・佐藤友紀コーチ(JP&NC)・高尾康平さん(JP&NC)・

藤田善也Assコーチ(CC)・木村正哉さん(CC)、 トレーナーとして、菊地真也先生(早大スポ科)・村田祐樹さん

(早大スポ科)、マッサーとして斎藤直子さん の 8名がサポートをしてくれました。 ありがとうございました。

 

◆選手がパフォーマンスを発揮した主な要因としては以下の通り総括します。

 1. 選手個々がしっかりピーキングできた

 2. 特に男子は、冷静でありながらも気持ちが前に出ていた

 3. 試合に出場する選手・サポートに回った部員各々が自分の役割を果たし、チームに一体感と勢いが醸成された

 4. 夏場のトレーニング効果が活かされ、男女とも1年生が結果を残した

 5. コーチ陣・トレーナー・マッサー等のサポート体制が奏功した

 

 

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◆試合概況

【男子】

2位に55.5点差をつけ総合優勝、44年ぶりの2連覇を達成しました。

大会初日から首位を独走、1週間に及ぶ大会期間中一度も首位を明け渡すことなく、最後のリレーも勝利し、

完全優勝しました。

とりわけ、ノルディック陣が圧倒的な力の差をみせつけ、インカレ大会史上初となるノルディック複合・クロスカントリー・

ジャンプのノルディック全種目を制しました。

これは、技術的なこともさることながら、選手が自己管理を徹底しピーキングを上手く行えたことと、勝利への気持ち

がしっかりチーム内に浸透できたことに起因すると考えています。

最悪のシナリオとして、アルペンで得点できなくともノルディックだけで勝てるというゲーム展開を想定して強化したことも、

複雑な心境ですが奏功した一因となりました。

 

  <コンバインド> オリンピックに出場が決定した渡部を海外遠征に送り出し、チーム戦力としてはネガティブ

             要因を抱える中、出場した4選手が特にクロスカントリーで粘り強く走りきれたことが最大の

             成果です。初日からコンバインド部門の勢いが早稲田に力を与えたと感じています。

             畠山(4年)は順調に仕上がってきて2冠を狙い、有言実行で強い長太を見事出してくれました。

             よくスキー部全体とコンバインドチームをリードしてくれたと思います。

             走力に不安のあった北村(3年)も潜在的な粘り強さを出して走りきり、その気持ちがジャンプ

             にも反映できました。 5月に足の前十字靭帯断裂手術を受けた小山(3年)は、夏まで満足な

             練習ができず、11月になって初めてジャンプを飛び、インカレには間に合わないと思っていま

             したが、想定の範囲を超える活躍をしました。夏まで一人でコツコツと我慢しながらリハビリ

             してきた成果だったと思います。従来の小山から脱皮できた瞬間でした。

             片桐(1年)は持ち前の心配機能を活かし、夏合宿でもクロスカントリーと同様のタイム設定で

             走り込んだことが大きく、高校までタイトルのなかった慧太が今大会でも優勝・3位と1年生なが

             ら大きく飛躍してくれました。

    

<クロスカントリー> 柏原(3年)がスプリント3連覇、30kmも勝利しディスタンスのトラウマを完全に払拭したと思い

                           ます。立崎(3年)は個人的にはもっと上にいけたはずで、少し悔しいレースもありましたが、チーム

                           を考え牽引した功績は大きいです。 小山内(2年)・米倉(2年)も粘り潜在能力をようやく出し始め、

            しっかり入賞してきました。伸びしろはまだまだあります。 

            レンティング(1年)は2年計画でじっくり育てる計画ですが、モチベーションと研究心が高いことが

            奏功して12月から引き続き結果を出し、1年目で大きく伸びてきました。 同じ1年の近藤は、スプ

            リントで入賞したものの、ディスタンスは滑りに精彩を欠き残念でした。ただ、近藤はスキーを滑らせ

            る能力は人一倍高いのでもう一度仕切り直ししてステップアップしてほしいと思います。

            松村(3年)は今大会サポートに回りましたが、勝ちにいくために仕方ありませんでした。それでも

            もくもくと選手のサポートをしている姿は誰しもが認めるところであり、この下支えの苦労を経験した

            ことで来年度に活きると期待しています。

            太田(4年)は主将でありながら、サポートに回りました。選手として4年生として、そして主将として、

            相当な悔しさと切なさを感じたインカレであったと思います。それでも太田は選手を最大限サポート

            し、チームを牽引し、その姿には頭が下がるほどの思いです。この経験は彼の人生に大きなプラス

            要因となるはずです。

            今大会での男子クロスカントリー部門は、勝ちに向かう意識とチーム力が高く、試合前からいい

            ムードでインカレに臨めたことも大きな要因であったと感じます。

 

  <ジャンプ>  松野尾(4年)は北海道と長野の雪質の差によるカンテの違いを上手く処理してレベルの違いを

            見せつけるジャンプをし、個人・団体の2冠を達成しました。ジャンプ個人優勝は1962年35回大会

            の松井先輩以来47年ぶり、団体優勝は早大史上初のタイトルでした。

            コンバインドからの転向などで悩んだ時期もありましたが最後に笑えてよかったと思います。

             原田(1年)は個人戦では雪質の違いによるカンテの抜けを処理しきれず5位に甘んじましたが、

            団体戦ではしっかり修正し、バッケンレコードにあと2.5mに迫る最長不倒を出し、早稲田の優勝に

            大きく貢献してくれました。

 

  <アルペン>  小鷹(3年)には技術系(SL・GS)に期待していましたが、残念な結果でした。小鷹のレベルでは

            少なくとも表彰台が必然でしたがかみ合いませんでした。ただし、1点を意識して、その通りSGで

            獲得した1点は重みのある1点だと考えます。

            田中(4年)はSLでの表彰台を期待されましたが、攻めた結果DFとなりました。4年生として・アル

            ペンとして一矢報いたいという気持ちがそうさせてしまったような気がします。

            波多(2年)は本来スピード系が得意な選手なので、スーパーGに期待していましたが、なかなか

            神様は味方についてくれませんでした。もっと集中してスピード系トレーニングに傾注することがこれ

            からの課題となりそうです。

            アルペンは全体として、来季の体制を見据えてチームを再構築する必要がありそうです。

 

【女子】

スキー部史上初の総合優勝を目指しましたが惜しくも手が届かず準優勝となりました。

初日に大量得点を獲得し、中日まで首位を維持したものの後半戦で伸びきれませんでした。

このことは、精神的な脆弱さと勝利への執念の不足が主要因であったと思わざるをえません。

しかしながら、アルペンもクロスカントリーも表彰台に立ち、初の100点超を獲得するなど次につながる早稲田の力を

誇示したと言えます。 個人的には今の戦力で、どうしても今年勝ちたかったです。

女子は出直しです。

    

<クロスカントリー> 小林(4年)がようやく復調し、10kmFRでは見事に3連覇を達成。また、リレー(2走)でも檄走を

             みせ、20秒ほど詰めてきました。今の女子には小林が早稲田に残してくれた気概があります。

             それは、2006年に卒業した大類美咲さん・畔上尚子さんの代から引き継がれたもので、私の中

             では「大類〜小林」という早稲田女子の気概が明確にあります。だからこそ、小林のいる間に

             女子総合優勝させたかったのです。

              丸山(4年)もクラシカルで今の彼女のレベルで最高のレースをしてくれました。1・2年時には小林

             と2人でワンツーフィニッシュしたり大活躍した彼女でしたが、故障には勝てずこの2年間苦労しま

             した。丸山・小林の2人が早稲田にいるからこそ今の女子クロスカントリー部門が強化できてきた

             と感じています。丸山・小林の早稲田に対する想い・スキーに対する想いを全女子部員に感じて

             ほしいと思います。

             柳舘(2年)は今一歩入賞に届かず残念なインカレでした。本来は上位に入るパフォーマンスを

             持っているにもかかわらずくすぶっているのは、柳舘自身が自らの枠に拘りすぎているところにある

             と感じます。1つのことを信じてトレーニングすることも大事ですが、結果からみればやはり、今こそ

             脱皮することが求められると思います。下にも強い選手がいる中で焦りだけが出てくることは目に

             見えているので早く気づき、柔軟にトレーニングを組み立ててほしいと感じます。

             柏原(1年)はスプリントに優勝した後のレースでは、疲労に加えバンクーバー五輪決定の発表が

             重なり周囲からの目に見えない重圧がかなりあったと思います。本来の滑りをすればもっと良い

             結果であったと感じますが、それでも18歳の若さでよく自己コントロールして頑張ったと思います。

             5月に私の方で執刀医の先生と事前打合せして半ば強引に手術に踏み切らせてしまいましたが、

             夏場も我慢しながら頑張ってリハビリをしてきました。結果的に今は手術してよかたと言えると思い

             ますが、リハビリしてみないとどうなるかわからないため毎日不安顔をしながらやってきた甲斐が

             ありました。 古谷(1年)・横川(1年)は高校時代は特筆に値する成績はありませんでしたが、

             早稲田に入学して伸びてきました。2人とも練習熱心で負けず嫌いな性格で、早稲田の中で競争

             しながらトレーニングを積んだことがとても良かったと思います。インカレでもしっかり入賞し、大きな

             自信につながったと思います。

             本山(1年)は10月中旬の練習で手首を変形骨折しシーズン前半をふいにしました。このインカレ

             ではサポートに回り悔しかったと思いますが、持ち前の明るさでよく選手を支えてくれたと思います。

             彼女が陰で頑張ったから他の1年生も頑張れたところがあると思います。次は自分が選手として

             主役になれるよう3月の全日本では期待しています。

             赤川(3年)は出場の機会に見まわれず、彼女も悔しいインカレだったと思います。赤川は普段から

             自分の身の丈をよく理解している選手で、今回も心から選手をサポートしていました。彼女がいて

             くれたお陰で救われた選手は少なくないと思います。この後の試合ではいろいろな想いをすべて

             ぶつけてほしいと思います。

    

    <アルペン>  水口(3年)はスーパーG10位・GS2位・SL3位とすべてに入ったものの、本来の滑りができず、

             彼女にとっては不本意な結果であったと思います。山崎(3年)はとりわけSLに期待していました

             が、GSとSLの2つに入賞したもののこれも彼女にとっては悔しいレースであったはずです。

             高橋(3年)はGS・SLともに入賞しましたが1本目の滑りがいずれも固く彼女本来の姿では

             なかったように思えます。長田(2年)はSGで4位に入り健闘しましたが、それ以上にGSのタイトル

             を狙っていたので思うような滑りにならず悔しかったはずです。彼女の涙がそれを意味していたはず

             です。

              皆方(2年)は1レースしか出場できず悔しいインカレであったと思います。本来であれば安定感も

             あり、外される選手ではないので、これを機会にまた1つ大きくなってほしいと思います。

            坂口(2年)はSLのみの出場でDFしてしまい涙にくれていましたが、勝負を賭ける時にパフォーマン

            スを出し切れる選手に成長してほしいと思います。

            栗栖(1年)はSGのみ出場しましたが、これでインカレの空気がわかったと思います。明るくペース

            メーカーの彼女が頑張ってくれることで、次代の早稲田の空気ができると感じています。

            石井(2年)はケガを克服し、夏場もよく走っていましたが、学チャンでの転倒でチャンスを逃してしま

            いました。全ては自己責任で致し方ありません。それでもよく声を出して選手を支えてくれました。

            石井の存在が他の選手の励みになっていることは明らかです。気持ちを立て直して再チャレンジして

            ほしいと願っています。 波多野(1年)は控えに回り、期間中選手のサポートと前走に奔走していま

            した。そんな彼女のひたむきな姿には声援を送ってやりたい気持ちでいっぱいです。 

            しかしながら、アルペン女子は全体的に「甘さ」が残っている実態が表面化したと言えると思います。

            勝った日大女子選手が、12連覇のかかったプレッシャーの中であれだけの攻めのパフォーマンスを

            出したことで、一層、早稲田女子の脆弱性が露呈したと感じざるを得ませんでした。

 

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今回のインカレで、試合に出場できない選手が期間中サポートをし、チームの下支えを懸命にやってくれました。

それにより選手がパフォーマンスを発揮することができたと感じています。

サポートに回った部員には拍手を送りたいと思いますし、また、その悔しさを次の試合に活かしてほしいと思います。

また、コーチ陣・トレーナー・マッサージなどのスタッフによる選手サポートが選手の能力を上手く引き出せたと感じて

います。ありがとうございました。

 

 

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◆今大会での主な記録

 1. 44年ぶりの総合優勝連覇(男子)

 2. インカレ大会史上最高得点獲得 (男子)

 3. インカレ大会史上初のノルディック全種目制覇 (男子)

 4. 早稲田史上初のジャンプ団体優勝 (男子)

  5. クロスカントリー男子リレー(旧秩父宮杯) 2連覇

       (同種目での連覇は1963年36回大会以来46年ぶり)

 6. クロスカントリー男子スプリントで柏原暢仁 3連覇

  michiko.JPG      (同種目での3連覇はインカレ史上初)

 7. クロスカントリーで 柏原暢仁 3冠

  8. スペシャルジャンプ個人・団体で 松野尾佳吾 2冠

    (ジャンプ個人優勝は1962年35回大会以来47年ぶり)

 9. クロスカントリー女子10kmフリーで小林由貴 3連覇

 

 

 

 

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このブログ記事について

このページは、早稲田大学スキー部が2010年1月19日 23:49に書いたブログ記事です。

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